「……柚葉ちゃん。去年のことをまだ気にしていたら本当に申し訳ないんだけどさ。これからは友達として仲良くしてくれないかな?」
「え……」
急に思ってもみないことを言われて、私は返答に困ってしまう。
去年のことを別に根に持っているわけじゃないけれど、少し怖い思い出として心には残っている。
だけど昨日健吾くんと一緒にカフェに行ってお喋りした時は正直楽しかった。
もうあの時の健吾くんじゃないんだって思えた。
……そうだよ。
もともと健吾くんは、誰かを傷つけるような人じゃないって私は知っているじゃない。
昔の過ちをいつまでも気にするのは、良くないよね。
そう思った私は、健吾くんに向かって微笑みかける。
「……うん。改めて友達になろ。昨日だって、去年ごたごたが起こる前だって、健吾くんと話すのは楽しかったし」
思い切ってそう告げると、健吾くんはパッと明るい笑顔になった。
「よっしゃ! ありがとう柚葉ちゃん! ……あ、もう教室戻らなきゃ。じゃ、またね!」
私に手を振りながら、健吾くんは小走りで廊下を去って行った。
――すると。
「え……」
急に思ってもみないことを言われて、私は返答に困ってしまう。
去年のことを別に根に持っているわけじゃないけれど、少し怖い思い出として心には残っている。
だけど昨日健吾くんと一緒にカフェに行ってお喋りした時は正直楽しかった。
もうあの時の健吾くんじゃないんだって思えた。
……そうだよ。
もともと健吾くんは、誰かを傷つけるような人じゃないって私は知っているじゃない。
昔の過ちをいつまでも気にするのは、良くないよね。
そう思った私は、健吾くんに向かって微笑みかける。
「……うん。改めて友達になろ。昨日だって、去年ごたごたが起こる前だって、健吾くんと話すのは楽しかったし」
思い切ってそう告げると、健吾くんはパッと明るい笑顔になった。
「よっしゃ! ありがとう柚葉ちゃん! ……あ、もう教室戻らなきゃ。じゃ、またね!」
私に手を振りながら、健吾くんは小走りで廊下を去って行った。
――すると。



