健吾くんと久しぶりに話した次の日のこと。
私は昨日の出来事を美緒に話した。
去年、健吾くんの付きまといで悩んでいた時、美緒にはよく相談していて度々助けてもらっていたから、ちゃんと話しておいた方がいいって思ったんだ。
「えっ! 健吾くんが⁉」
驚愕したらしい美緒は、目を見開いて大きな声を上げる。
まあ、去年の出来事を考えると驚くのも無理はないよね……。
私だって最初は健吾くんが助けてくれたことを信じられなかったもん。
「うん、そうなんだ」
「うーん……。ナンパから柚葉を助けてくれたのは、そりゃありがたいけど……。大丈夫なの? 今さらあの人と関わりを持って……」
今度は不安げな面持ちになって尋ねてくる美緒。
「うん。私も最初は警戒しちゃったんだけどさ……。全然しつこい感じもなくって、すごくいい人だったよ。私に付きまとう前の健吾くんに戻ったみたいで」
昨日の健吾君の様子を思い出して私は言う。
あの屈託のなく笑う優しい健吾くんなら、きっともう何も心配ないと思う。
だけど美緒は眉をひそめて、訝し気な顔をした。
私は昨日の出来事を美緒に話した。
去年、健吾くんの付きまといで悩んでいた時、美緒にはよく相談していて度々助けてもらっていたから、ちゃんと話しておいた方がいいって思ったんだ。
「えっ! 健吾くんが⁉」
驚愕したらしい美緒は、目を見開いて大きな声を上げる。
まあ、去年の出来事を考えると驚くのも無理はないよね……。
私だって最初は健吾くんが助けてくれたことを信じられなかったもん。
「うん、そうなんだ」
「うーん……。ナンパから柚葉を助けてくれたのは、そりゃありがたいけど……。大丈夫なの? 今さらあの人と関わりを持って……」
今度は不安げな面持ちになって尋ねてくる美緒。
「うん。私も最初は警戒しちゃったんだけどさ……。全然しつこい感じもなくって、すごくいい人だったよ。私に付きまとう前の健吾くんに戻ったみたいで」
昨日の健吾君の様子を思い出して私は言う。
あの屈託のなく笑う優しい健吾くんなら、きっともう何も心配ないと思う。
だけど美緒は眉をひそめて、訝し気な顔をした。