なんて言ったらいいのか分からなかった。
「……じゃ、そういうわけで。じゃあね、柚葉ちゃん」
何も言葉を発さない私を見て、拒絶されていると健吾くんは思ったみたい。
私に背を向けて、そそくさと立ち去ろうとした。
えっ、別に健吾くんがもうしつこくしてこないいなら、昔のことなんてどうでもいいよ。
絶体絶命のピンチを健吾くんは助けてくれたのに、昔のことを根に持って冷たくしているみたいで、私すごく嫌な奴じゃない?
こ、このままじゃダメだ。
「ま、待って健吾くん!」
自分の態度を良くないと思った私は、慌てて健吾くんを呼び止めた。
すると健吾くんは立ち止まり、振り返る。
彼はとても意外そうな顔をしていた。
やっぱり、私が去年のことをまだ引きずっているんだって思っていたみたいだ。
「あ、あの。さっき本当に助かったから、何かお礼をさせてくれないかな」
とにかく、昔のことはもうどうでもいいってことと、ナンパから助けて感謝していることを伝えないと。
そう思った私の口からは、自然とそんな言葉が出ていた。
で、でもお礼なんて何ができるんだろう、私……。
「……じゃ、そういうわけで。じゃあね、柚葉ちゃん」
何も言葉を発さない私を見て、拒絶されていると健吾くんは思ったみたい。
私に背を向けて、そそくさと立ち去ろうとした。
えっ、別に健吾くんがもうしつこくしてこないいなら、昔のことなんてどうでもいいよ。
絶体絶命のピンチを健吾くんは助けてくれたのに、昔のことを根に持って冷たくしているみたいで、私すごく嫌な奴じゃない?
こ、このままじゃダメだ。
「ま、待って健吾くん!」
自分の態度を良くないと思った私は、慌てて健吾くんを呼び止めた。
すると健吾くんは立ち止まり、振り返る。
彼はとても意外そうな顔をしていた。
やっぱり、私が去年のことをまだ引きずっているんだって思っていたみたいだ。
「あ、あの。さっき本当に助かったから、何かお礼をさせてくれないかな」
とにかく、昔のことはもうどうでもいいってことと、ナンパから助けて感謝していることを伝えないと。
そう思った私の口からは、自然とそんな言葉が出ていた。
で、でもお礼なんて何ができるんだろう、私……。



