その日の放課後。
私はひとりで下校していた。
いつもならりっちゃんとふたりで帰る。
だけど今日は「ごめんゆず。学校帰りにちょっと野暮用があるから」とりっちゃんに言われ、それぞれで帰ることになった。
「野暮用って何?」って気になった私は尋ねたけど、「いや、ほんとに大したことない野暮用だから。気にしないで」とりっちゃんは答えた。
まあ、りっちゃんがそう言うってことは、本当に私に話すまでもない用事なんだろう。
そう思いながら、帰っていた時。
ファーストフード店やカフェ、ゲームセンターなどか軒を連ねる商店街に差し掛かった。
私の家から学校までは、この道を通るのが一番近い。
友達同士やカップルで楽しそうに放課後を過ごす制服姿の子たちを横目で見ながら、ひとりで歩いていたその時。
「ねー、カラオケ好き?」
突然話しかけられて、驚いて立ち止まると。
他校生の見知らぬ男子ふたりが、私の傍らに立っていた。
「カ、カラオケ……? 嫌いじゃないですけど」
いきなり何の質問?
何かのアンケート?
などと、はてなマークをたくさん脳内に浮かべながらも、私は答える。
私はひとりで下校していた。
いつもならりっちゃんとふたりで帰る。
だけど今日は「ごめんゆず。学校帰りにちょっと野暮用があるから」とりっちゃんに言われ、それぞれで帰ることになった。
「野暮用って何?」って気になった私は尋ねたけど、「いや、ほんとに大したことない野暮用だから。気にしないで」とりっちゃんは答えた。
まあ、りっちゃんがそう言うってことは、本当に私に話すまでもない用事なんだろう。
そう思いながら、帰っていた時。
ファーストフード店やカフェ、ゲームセンターなどか軒を連ねる商店街に差し掛かった。
私の家から学校までは、この道を通るのが一番近い。
友達同士やカップルで楽しそうに放課後を過ごす制服姿の子たちを横目で見ながら、ひとりで歩いていたその時。
「ねー、カラオケ好き?」
突然話しかけられて、驚いて立ち止まると。
他校生の見知らぬ男子ふたりが、私の傍らに立っていた。
「カ、カラオケ……? 嫌いじゃないですけど」
いきなり何の質問?
何かのアンケート?
などと、はてなマークをたくさん脳内に浮かべながらも、私は答える。