冷徹冷酷な極上イケメンは幼なじみを甘く激しく溺愛したい。


うっ、こ、怖い……。



「全く。……じゃ、行くぞ」


「え。伊織!?」



これから長々説教されることを覚悟したのに、あっさりと許してくれた。その事に驚いて顔を上げる。


ードキンっ。


な、なんでそんな目で見つめるの……。


顔をあげると、優しく笑う伊織がいた。何かを想っているような、愛おしいものを見るような、そんな目で私を見つめている。


いや、自意識過剰だということはわかってるんだけどね!?



「どうした?行くぞ。ん」


「ん?……伊織、この手は?」



伊織に声をかけられ、慌てて視線をそらす。


だけど、それは出来なかった。なぜなら……伊織が手を差し伸べてきたから。大きくてゴツゴツした手が目の前にある。



「言ったろ?俺はお前の“偽装の彼氏”だから決まりを守ってもらうって。実践その1。登下校は必ず手を繋いでする」


「……えっ。そんなこと、い、言ってたっけ?」