私の気持ちはもう決まっていたのに。
私が好きなのは伊織だけなのに。なんだか……伊織に申し訳ないな。
いろいろ考えすぎて頭の中がぐるぐるしてきた。
「空音ー!朝ごはんできたわよー!降りてらっしゃい」
伊織に返事を打とうとアプリをもう一度開いた時、したからお母さんに呼ばれた。
はっと我に返り、時計を確認する。
「やば!早くしないと遅刻!伊織を待たせちゃう!」
起きてから思っていた以上に時間が立っていて驚いた。どうしよう。待ち合わせ時間に遅れちゃう。
また伊織を怒らせちゃうよ……!
「今行くー!」
私はスマホをテーブルに置くと、制服に着替えるためにクローゼットに向かった。
***
「遅い」
「はぁ、はぁ……ごめん!いろいろしてたら遅くなった……!」
家を出ると玄関先には仁王立ちしている伊織がいた。制服に着替えたり、朝ごはんを食べたりしていたら案の定いつもより遅れてしまった。



