タイミングの良すぎるお母さんたちの旅行に少し疑問を覚える。


だけどそれはすぐにどうでも良くなった。


これから2日間ずっと伊織の隣にいられるんだ!


幼なじみと言っても家が離れているからずっと一緒じゃないからこの状況は私はとても嬉しい。


しかも夏休みだから学校のこととか考えなくてもいいし、伊織のことだけ考えられる。



「まだってなんだよ。昨日泊まりの話聞いたら喜んでたくせに。本当に忘れてたんだな」


「……それは……寝ぼけてただけだもん!伊織のいじわる!」



ははっと笑う伊織。


その笑顔を見てドキッとしたけど誤魔化すように反論。やばい。伊織、可愛すぎ……。


こんなんで2日間乗り越えられるだろうか。


伊織のことが好きすぎてどうにかなりそう。



「じゃあ今日は買い物行ったあと家でゆっくりするか」


「う、うん!そうしよ!」



少しの沈黙の後、伊織の提案にのる。