この際咲坂さんがいたとしてもいい。2人に私の想いをぶつけるんだ。 私はちゃんと伊織のことが好きで、誰よりも何よりも大切なんだと。咲坂さんに邪魔をされても私はもう負けない。 「空音?少し落ち着け。話は聞いてやるから」 大声で叫ぶ私を見て珍しく慌てた伊織。 だけどそれはお構いなしに私は話を進めた。 「落ち着けないよ!私……今から思ってることを伝えるんだから!」 「……え?」 「お願いだから、私のわがままを聞いて!」