「お前、具合が悪いって言うのは嘘だろ」
「なっ……う、嘘じゃないもん!」
話を早めに終わらせたかったので単刀直入に話を始めた。
そしたら咲坂は分かりやすくうろたえる。ちなみに今は教室のドアの前にいて咲坂はしっかりとした足で立っている。
とてもじゃないが具合が悪そうには見えない。
それで確信した。俺の直感は当たっていたのか。
「じゃあその顔はなんだ。とても具合悪そうに見えないぞ。咲坂、わざと倒れたんだろう?それに、空音に何か言っていただろ」
咲坂が何かしてくるとは思っていたけどこんな卑劣な手を使うとは。しかも本人たちの目の前でわざと倒れて俺たちを離そうとした。
いったいコイツはどういう頭をしてるんだ……?
まさか夏休みの補習もわざとなんじゃ……。
「……ははっ。やっぱり栗田さんは騙せても伊織くんは騙せないのかぁ。ま、栗田さんにもネタばらしみたいなのはしたけど」



