あー、これは相当疲れてるな。


勉強が苦手な空音にとっては地獄でしかないだろう。実際、ここ最近の勉強会も終わったあとは必ずと言っていいほど顔を突っ伏している。



「空音、お疲れ様」



俺はそっと声をかけた。


それに反応するように顔をあげる空音。あー、疲れた顔も可愛すぎんだろ。


これ以上好きにさせてどうしてくれんだ。アホ。


と、心の中で騒いでいることを悟られないように空音と話し込む。時刻はお昼ということでどこかで軽く食べてから帰るということになった。


空音の部屋に誘われたけどさすがにそれは遠慮した。


いつもなら勉強会という名の口実で部屋に行ってるけど今日は朝から空音に触れてばっかりだから多分理性が抑えきれない。


空音は不思議そうに見ているがここはスルーしとこう。



「なんだ?」


「ううん、なんでもない。早く行こう?」



少し意地悪してしまったか?


戸惑う空音も可愛すぎ。