忘れていた自分が悪いのは重々承知している。伊織にもたくさん短い期間で勉強を教えてもらったし、赤点回避くらいはなるだろうと思いながらテストを受けた。


実際テストはまあまあな出来。


それに今まで返された教科はギリギリ赤点回避だった。だけど……今日返されたテストは……私の苦手な数学と英語だった。


ちなみに私の学校の赤点ボーダーラインが45点。


高いのか低いのか分からないけどとにかく私は点数を稼ぐのに必死。


英語はなんとか46点で赤点回避できたんだけど……。



「瑠璃……伊織……これが数学のテストです……」


「ん?どれどれ……」



私はピラっと1枚の紙をふたりに見せる。


自分で言うと虚しさがますので瑠璃達に見せることにしたんだけど……



「はぁ!?40点!?あんた、アホなの!?」


「空音。これはどういうことだ!?」



私のテストの点数を見た途端叫んだふたり。