ーキーンコーンカーンコーン……。



「それじゃー、答案用紙を後ろから集めてきてー!」



授業が終わるチャイムがなると同時に騒がしくなる教室。


ほっと安堵のため息をつく生徒や答案用紙を見せ合いっこをしている生徒などテスト終わりのこの時間は緩い空気が流れていた。



「お、終わった……」



私はというといろんな意味でテストが終わったけで……。魂が抜けております……。



「空音ー!テストどうだった……って、何死んだような顔してんのよ」


「それ、友達に言うセリフ……?確かにテストは死んだけどさ……」



テストが終わった脱力感に襲われているとひょっこりと瑠璃が顔を出す。



「瑠璃はなんかご機嫌ね。テスト上手くいったんだ?」


「そりゃーもちろん。塾にも通ってるおかげでテストの山はバッチリよ」


「うぅぅぅ……時間が、時間が足りなすぎた……!」