私の心の声を読んだかのようにニヤニヤと笑う瑠璃。その顔はとても楽しそうで、なんかイラッとした。



「ちょっと、瑠璃楽しんでるでしょ?」


「あ、バレた?でもさ、そろそろちゃんと橘くんに気持ち伝えなよ?いつまでもこのままってわけにはいかないんだしね」


「……はい」



瑠璃にド正論を言われて押し黙る。さっきまで楽しんでいた声色だったのに、いきなり真剣なものに変わったもんだから敬語使っちゃったよ。


そんなことはわかってるよ。だけど……どうしても気持ちを伝えられないの。



「まー、夏祭りでも誘ってみたら?花火大会も同時に行われるしさ、気持ちを伝えるのにはちょうどいいんじゃない?」


「確かに。地元の祭りは毎年伊織と行ってるから誘ってみようかな」



毎年8月に地元で夏祭りがあったっけ。


伊織といつも一緒に行っていたから誘いやすい。瑠璃、ナイス提案!


と、心の中でガッツポーズをしていると、