それは、出来なかった。 「もー。こんなことするために屋上に来たんだったら帰るよ!伊織のバカァ!」 「悪かったって。そんな怒んなよ」 このむしゃくしゃした気持ちはどうしたらいいのか。たまらず叫んだ私の声はただ虚しく響いただけだった……。