あっという間にパーティーもお開きだ。

長年のモヤモヤがスッキリして、江梨子や翠とは連絡先も交換した。

満たされた気持ちで、森川と家路を辿る途中、

「ねぇ、森川。ありがとね…」

私はポツリと呟いた。

「ん?何がですか?」

「森川の言葉を信じてパーティーに来て、本当によかった。もし来なかったら、ずっとモヤモヤし続けてたかもしれないし」

「そう言ってくれて嬉しいです」

「なんか…最高のクリスマスかも!」

「先輩ってば、本当のクリスマスは来週ですよ」

「あ、それもそうだね。森川はクリスマスどうするの?」

「どうするのって…。一緒に居てくださいよ」