Never Forget You

「絶対に転倒するなよ…」

私の横で賢司さんが呟いた。

「あいつなら、どんなに辛くても走りきる…」

モニターを見つめる賢司さんの目は、まるで自分の子供を見ているような、そんな感じだった。



「パパは?」

賢司さんに抱かれている睦海は賢司さんの顔を覗き込む。

「今、3番で走ってるよ」

「ふーん」

睦海も一緒にモニターを見る。

…見てもわかってないだろうけど。



「真由ちゃん!!」

祥太郎くんが目を輝かせた。

「そーちゃん、2位に上がったよ!!」