Never Forget You

決勝当日。

練習走行でも何とか倒れまいとポーカーフェイスだったけど。

ピットに帰って来てからはしばらく座り込んでいた。




「しばらく、一緒にいてくれる?」

ようやく立ち上がったそーちゃんは私の手を引っ張った。

そしてお店のワゴン車の後部席に乗る。

「しばらく寝るから起こして」



そーちゃんは私の膝を枕にして、すぐに深い眠りへと就いた。

穏やかな日差しが窓から入ってくる。

ドアを開けていると心地良い風が入ってきて。

ゆったりとした、心地良い時間が過ぎていた。



「パパ?」

睦海がひょっこり顔を出した。

「しーっ」

私は口に人差し指を当てると睦海は口に両手を当てて黙った。

「むっちゃんもいっしょにねんねする」

睦海はそう言って車に上がるとそーちゃんの太ももに頭をちょこっと乗せて眠りはじめた。