Never Forget You

この日。

業務が終了して、ミーティングが行われた。

賢司さんの病状が伝えられ、後継者にはそーちゃんを正式に指名した。

万が一、賢司さんがいなくなってしまったら、社長は彩子さん、店長とチーム監督はそーちゃん。
事務系の一切を私がするように、との事だった。



「みんなで協力してやっていって欲しい、俺からはそれだけ」

賢司さんのあっけらかんとした様子にみんなは驚いていた。

悲壮感とか、全くないし。



「まあ、そーちゃんが店長と監督なら問題ないね」

ミーティングが終わってからそーちゃんと祥太郎くんのメカニックを担当している淀川 至さんが私達のところにやって来た。

「真由ちゃんも本格的にお店の仕事も出来るようになるしね…
ただ…」

至さんは切ない笑顔を見せた。

「その時になると、もう俺はそーちゃんのマシンを触る事がなくなると思うと悲しいよ」