Never Forget You

ウイニングランを終えて、ようやくチームに帰ってきた。

みんなが大喜びでそーちゃんを出迎える。



祝福を受けた後、そーちゃんは私の姿を見つけると真っすぐ歩いて来て。

「ありがとう」

その言葉と同時にそーちゃんにキスをされた。



「…長いよ」

しばらくして、横にいた祥太郎くんが苦笑いしながら呟いた。

そーちゃんは自分からしておきながら照れ笑いをして後ろにいるみんなを振り返る。

チームのみんなが拍手していた。



「そー」

そんな中から現れた賢司さんはそーちゃんを呼んだ。

そーちゃんも私の両肩を叩いてから賢司さんの元へ行く。

「おめでとう。
良かったな。諦めずに頑張って続けたからだよ」

賢司さんはそーちゃんをギュッ、と抱きしめた。

「…ありがとうございました」

小さくそーちゃんは呟くとそのままポロポロと涙をこぼした。



みんなが泣いていた。

私も、チームのみんなも。



そーちゃんがチャンピオンを取るのは夢のまた夢だった、数年前までは。

でも。

チームにお金がなくて、完璧にはいかなくても。

みんなが努力したから。

ここまで来る事が出来たんだ。



神様は最後の最後で。

夢物語を現実にしてくれた。