「おはようございま~す」




「おはよう、翠ちゃん」




いつもの渋い笑顔でマスターが出迎えてくれる。




「おはよう」




南さんや、田中さん、湊さんと挨拶をして更衣室に向かう。




休憩室に入ると、白石くんが掃除をしてた。




「おはよう、白石くん」




少し、ドギマギしながら話しかける。




「あっおはよう・・・翠ちゃん、ごめん!」




白石くんがいきなり、あたしに頭を下げる。




「えっ?なん・・・どうしたの??」




訳がわからなくて、???て感じ。




それでも、白石くんは頭をあげようとしない。




「白石くん!頭あげて~!!どうしたの?一体」




あたしの声を聞いて、白石くんがやっと顔を上げる。