「私、先生に柊君を退学にしないでって言ってくる!」
「待てって」
柊君は私の腕を掴む。
「彼女でもない私がそこまでするのは余計なお世話だった?」
って、この聞き方だと私が面倒くさい女みたい。
「彼女どうこう以前に俺が吸血鬼だって他の奴らにバラすつもりか?」
「え?」
「え?ってお前…」
「柊君。先生にも自分が吸血鬼だってこと黙ってるの?」
「当たり前だろ。教師には身体が弱いって言って保健室登校を許してもらってるんだ」
「え?え?」
あれれ?
てっきり担任の先生くらいには話してるとばかり。
「じゃあ私に話してくれたのは?」
そこまで信頼してるような仲でもないんだけど。
「あの状況で隠すのとか無理あったし」
「あ……」
柊君の側に行ったらすぐに吸血されたんだよね。あれで吸血鬼じゃないですって言い訳のほうが苦しいか。
「それって別の女の子だったとしても血を吸ってた?」
私ってばなんてことを聞いてるんだろう。
こんなの「ああ」って肯定された日には私のほうがダメージ大きいのに。
柊君は吸血鬼なんだし、なにも私だけが特別ってわけじゃない。
「待てって」
柊君は私の腕を掴む。
「彼女でもない私がそこまでするのは余計なお世話だった?」
って、この聞き方だと私が面倒くさい女みたい。
「彼女どうこう以前に俺が吸血鬼だって他の奴らにバラすつもりか?」
「え?」
「え?ってお前…」
「柊君。先生にも自分が吸血鬼だってこと黙ってるの?」
「当たり前だろ。教師には身体が弱いって言って保健室登校を許してもらってるんだ」
「え?え?」
あれれ?
てっきり担任の先生くらいには話してるとばかり。
「じゃあ私に話してくれたのは?」
そこまで信頼してるような仲でもないんだけど。
「あの状況で隠すのとか無理あったし」
「あ……」
柊君の側に行ったらすぐに吸血されたんだよね。あれで吸血鬼じゃないですって言い訳のほうが苦しいか。
「それって別の女の子だったとしても血を吸ってた?」
私ってばなんてことを聞いてるんだろう。
こんなの「ああ」って肯定された日には私のほうがダメージ大きいのに。
柊君は吸血鬼なんだし、なにも私だけが特別ってわけじゃない。



