質問したいことがたくさんあったけれど、気が付いたら私はお屋敷の、こけしに殺された場所にいた。
…私、生きてる。
私は殺されていなかったんだ!それに、さっきの話も、全て夢。きっとそうだよね。
そう自分に言い聞かせて立ち上がった。服についたほこりをぱんぱんと落とすと、ポケットの中からカランと音がした。
私、ポケットに何か入れていたっけ。私は手でポケットの中を探った。すると、懐中時計が出てきた。花の模様がついている。
私、こんな時計持ってない。…嫌な予感がする。懐中時計を開けると、紙が出てきた。文字が書かれている。懐中電灯で紙を照らして文字を読む。するとそこには、女の人が話していた内容、朝5時までに命の玉を集め終えろと書いてある。端のほうに、あなたは死んでいない。と書いてある。あれはただの夢じゃなかった。本当に朝5時までに集め終えなければ、妹も私も、生きて帰れない。
…急がないと!
絶対にりさと二人でおうちに帰るんだから!