とある会社の色んな恋


こういうのをしたら人生変わるのかな?
もっとかわいくなれたら、
男子にモテるのかな…

「…ねぇ、宮森」
「んー?」

宮森もどこかの広告を見ているようだった。

「男の人って、
やっぱりかわいい女の子が好きだよね」
「まぁな」
「だよね…」

宮森は私のこと、
どう思ってるんだろう?

かわいいとは思ってない。

恋愛対象として好きじゃない。
それはもちろんわかる。

友達としては?同期としては?

ブスだけど、ただ話しやすい人…
いや、私に話しやすい要素なんてない。

「ごちそうさまでした」
「うまかったな」
「うん…ありがとね」

くすっと宮森が突然笑った。

「何?」
「いや、ギャップがすげーなって」
「何の?」
「食ってる時と食い終わった時のお前」
「え?何か違う?」