「あれは、場の雰囲気が
悪くならないようにだって…。
お茶に誘われた時は
まーちゃんも来るなら行ってもいいって言ったよ、
ちゃんと…」
「そうだったの?」
「当たり前じゃん……。
俺……
まーちゃんと一緒が
いいから…さ…
何するにしても………」
「碧斗はドジだから私がいないとダメだよね」

っていうのは照れ隠しの言葉。
本当に言いたかったのはこれ。

「ありがとう。
私もいつも碧斗と一緒にいたいよ。
大好き……」
「………」
「碧斗?…寝ちゃった」

しばらく碧斗のきれいな寝顔を見つめた後、
そのまま彼の腕にくっついて
眠りについたのだった。


離れて全部見えたから。

もう二度と離れないよ。







離れたらよく見えるもの(終わり)