私の気分がよくなるまで
碧斗は付き合ってくれた。
何も言わなかったけど
きっと疲れて眠かっただろうに。

ごめん……

もう明け方になっていたけれど、
私たちはフリフリのベッドに横たわった。

「そういえば、この前のことごめん」

碧斗が疲れた声でそう言った。

「あー…喧嘩のこと」
「うーん、喧嘩になったきっかけのこと」
「そういえば、喧嘩の方が凄まじすぎて
きっかけが思い出せないんだよね。
なんだったっけ?」