「けど、ここにずっといるわけにもいかないし…
俺、まーちゃんのことおんぶする。
乗れる?」
「でも、碧斗に汚物をぶっかけちゃうかも」
「そんなこと気にすんなって。
俺、すぐそこのホテルまで走る!」
「私…ネカフェに…泊まる…」
「ホテルなら俺介抱できるから」

そのまま碧斗におぶられて、
一番近くにあったラブホに駆け込んだ。
トイレでげろげろしている時も碧斗は横にいて、
背中をさすってくれた。

「ううう…碧斗…」
「うーん?」
「やっぱり碧斗じゃなきゃ嫌…」
「……俺じゃない男についていったくせになぁ」
「ご…ごめんなさい…
でも、これでわかったよ…
私は碧斗じゃなきゃだめなんだ…
碧斗にイライラすることもあるけど、
困ったとき、助けて欲しいと思うのも
いつも一緒にいたいのも
碧斗なんだ…おえー」
「戻しながら、キュンってすること言わないで。
なんか変な気持ちになる」
「ごめん…」