とある会社の色んな恋



二件目の店から出た時には終電は終わっていた。
でも、そんなことよりもっと大変なことに気づいた。
やばい、気分悪い。

吐きそう!!!

「電車終わってんな。どうしよ」
「……えっと…」

結構やばい。近くにコンビニ……
うう、見当たらない。

「……俺、まだ真美ちゃんと一緒にいたいんだけど」
「すみません、私はもう休みたいので、
ネカフェに行きます」

早く解散して!早く!
頭の中は少しでも早く
トイレに駆け込むことでいっぱいだった。

「…じゃあ、一緒に休む?
あっち、ホテル街だけど…」

違う!察して!
私明らかに気分悪そうな顔してるじゃんか!

「あ…いや…大丈夫ですっ…うっ…うぇ…」
「え…真美ちゃん?」

そうこうしているうちに限界がきた。

酔っ払いが行き来する飲み屋街の物陰で、
私は戻したのだった。