「部署は違うんですよ。
あ、空きましたね。
次何にします?」
「えーっと…
どうしょっかな…」
私が山本くんのジョッキを引きながら、
ドリンクメニューを渡している横で
会田っちが碧斗に話しかける。
「ねっねっ!
碧斗くんは休みの日、何してるのー?」
「んー、
先週はゲームしたー……あっ!」
会田っちの方を向きながら
食べ物を口に運ぼうとした碧斗は、
うっかりビールジョッキに腕をぶつけて
豪快にジョッキを倒した。
まだ半分もいってなかったのに。
「もーう!何やってんの!」
といつもの調子で叫んでしまって、
慌てて言い直す。
「じゃなかった…
何やってるんですかー!」
危ない危ない。
身内感が出てしまうところだった。



