「へ……?」
「僕は柿川さんの
過去なんて気にしません。
あの夜、あの人からは
あれ以上何も聞いていません。
一つだけ教えてもらったのは、
柿川さんはいちごミルクが
好きだってことです」

原田君は私の手を優しく握った。

「僕と付き合ってくれませんか」


頷かないわけなかった。






コーヒーよりもいちごミルク(終わり)