王子様達はお姫様達を溺愛

なんなんだこの空気は…。


私は、龍生に[どうにかしろ]と目線で訴えた。


龍生は[お前がしろよ⁉︎]と訴えてきたが、無視した。



龍生「…僕達のことはお好きにお呼びください」



ふっ、


勝った。



時雨「いや、お前達が決めろ」



……。


龍生も放心状態。


「い、いえ。時雨様がお決めください」


時雨「めんど、」



……。



時雨「梨緒と龍生、でいいか?」


「はい(ニコ)」


龍生「かまいません(ニコ)」


時雨「なぁ」



…?



「どうしましたか?」


時雨「お前達はなんで護衛になろうと思った?」



なぜ、か…。


そんなの決まってる。



「お父様に時雨様の護衛をするように言われたので僕はしていますけど」



龍生「僕も一緒です。」


時雨「……」



時雨様は私と龍生が答え終わると
とても悲しそうに顔を歪める。


なんで、そんな顔をする?


…もしかして、


好き好んでしてるわけじゃないと知って、
悲しんでいる‥のか?



「…お父様が言ったからだけではないですよ?僕達の意思でここにいるんですから」


時雨「べ、別に寂しいとかじゃ…」


「ふはっ!(笑)」



自分で言っちゃってるじゃんかw


龍生も同じことを思ったのか肩を震わせながら笑っていた。



龍生「ふはははっ(笑)」



私達の様子を見て時雨様は顔を真っ赤にした。



時雨「なっ…(真っ赤)」



それにすら笑えてくる。


冷たいヤ…冷たいお方だと思っていたが案外親しみやすいかもな。


あ、冷たいヤツって言いそうになったのは秘密な?



龍生「梨緒の言う通り僕達は僕達の意思で時雨様の護衛になろうと思ったんですよ?(笑)」


時雨「そ、そうか…」