?「(ゴホン)自己紹介といこうか、俺は星宮 世時(-ほしみや せいじ-)」


?「私は星宮 未雨(-ほしみや みう-)‼︎」


?「…星宮 時雨(-ほしみや しぐれ-)」


真「俺は櫻葉 真。この2人が今日から時雨くんの護衛になる櫻葉 梨緒(-さくらば りお-)と月城 龍生だ」


「櫻葉 梨緒です」


龍生「月城 龍生です」


時雨「…親父、こんな奴らが俺の護衛になんのか?」


世時「…時雨。梨緒さん達はすごい優秀なんだぞ?」


未雨「そうよ。」


時雨「俺は全国No.1の族の総長なんだぞ?護衛なんて必要ない」



全国No.1の暴走族。


その名は“翠龍”(-すいりゅう-)、だったか。


確かに実力はあると聞くが、たかが全国No. 1。


世界ランクに入らないということは、世界にはいけないという事になる。


すなわち、世界には通用しない実力だったってだけ。


しかも暴走族なんて、たかが子供のお遊び。


組と比べたら……いや、比べものにならないほどの違いがある。



雨月「……時雨、“たった”全国No. 1よ」



雨月様もわかっているんだろう。


全国は所詮全国。


全国にしか通用しないという事を。



時雨「姉貴まで…っ」


真「まぁまぁ、話してごらん。」


世時「そうだな。」


未雨「じゃあ私達は失礼するね!」


雨月「仲良くするんだよー」


「……」



まぁ、冗談だろう。



ーパタン



は?


…ガチ?


龍生の方を見ると、顔が……。


不細工になるぞ?龍生。


声にはださず心の中で言う。



時雨「チッ」



はぁ、舌打ちしても怖くないんだがなー。



龍生「時雨様、とお呼びしてもよろしいですか?」



それしかないだろ。



時雨「…かまわない」