各自、部屋へ戻る。


男装、か。


騎士(-ないと-)としてならしてるが、騎士の格好はダメだろうな。


んじゃあ、これか。


私は漆黒色のショートウィッグをかぶり、黒色のカラコンをつける。



「よし。完成」



あと30分で1時か、10分だけ星宮について調べることにしよう。


パソコンを開く。



ーカタカタカマカタカタ



ーコンコン



龍生「若、そろそろ時間」


「あぁ、すぐ行く」



ーパタン



カバンの中にパソコンとタブレット、スマホ、あと録音機を入れる。



ーガチャ



「行くか」


龍生「あぁ、親父は先に行ってるってよ」


「そうか」



ートコトコ



運転手「梨紗さん、どうぞ」


「ありがと」



私はそう言い車に入る。



運転手「出発します」


「なぁ、龍生」


龍生「なんだ?」


「梨紗って女っぽいよな?名前」


龍生「確かになー。まぁ親父がどうにかするんじゃね?」


「…」


運転手「着きました」


「あ、あぁ。ご苦労」



ーガチャ



「ここが、星宮か」


龍生「案外広いな」


「無駄口叩いてないで、行くぞ」


龍生「へぇーい」


?「きゃぁぁあ!貴方達が時雨の護衛をする人達?すっごいイケメン‼︎」


「雨月(-うづき-)様ですか?」


雨月「そう!私は星宮雨月!よろしくね☆」


「はい。よろしくお願いします」


龍生「よろしくお願いします」


雨月「あ!案内するわ」


「ありがとうございます」


雨月「いえいえ〜」



私達は雨月様についていく。



雨月「ここ!さぁ、入って‼︎」



ーガチャ



「失礼します」


龍生「失礼します」


?「やぁ、よく来たね」


?「きゃぁ!すっごくイケメンな人達ね!」


「そんなことないですよ」


?「(はっ!)まさか…」


龍生「はい。この人、無自覚なんですよ」


「誰がだ?」


全「…」



…?


何か変なこと言ったか?