「私……私……師匠以外の男と……あんな……」
河辺の屋根付きベンチに座って、涼音はずっと俯き、一点を見つめながらぶつぶつ呟いていた。潔が買って来た温かいお茶にも口をつけない。
「あの……本当にすみませんでした……」
無風は先ほどから繰り返し謝罪をするが、涼音は聞いているのか聞いていないのか分からない。
潔が隣に座ってしばらく背中をさすっていると、涼音はようやく落ち着いて様子だったので、潔はこれまでの事情を説明した。
「すまない涼音さん。私の言葉が足りなかったばかりに」
「いえ……。それにしても、本当にびっくりしたわ」
青ざめた顔で涼音は言った。
「一刻も早く師匠で上書きしたいわ……師匠はどこ?」
「そういえばいなくなってるな」
二人はきょろきょろあたりを見回した。
「あの」
すまなさそうに、無風が言った。
「お師匠なら、先に帰る、と」
ほんの数分前。
師匠は突然「悪いけどこれ捨てといて」とペットボトルとチキンの包み紙が入った袋を無風に押し付けたかと思うと、あっという間にいなくなったのだった。
河辺の屋根付きベンチに座って、涼音はずっと俯き、一点を見つめながらぶつぶつ呟いていた。潔が買って来た温かいお茶にも口をつけない。
「あの……本当にすみませんでした……」
無風は先ほどから繰り返し謝罪をするが、涼音は聞いているのか聞いていないのか分からない。
潔が隣に座ってしばらく背中をさすっていると、涼音はようやく落ち着いて様子だったので、潔はこれまでの事情を説明した。
「すまない涼音さん。私の言葉が足りなかったばかりに」
「いえ……。それにしても、本当にびっくりしたわ」
青ざめた顔で涼音は言った。
「一刻も早く師匠で上書きしたいわ……師匠はどこ?」
「そういえばいなくなってるな」
二人はきょろきょろあたりを見回した。
「あの」
すまなさそうに、無風が言った。
「お師匠なら、先に帰る、と」
ほんの数分前。
師匠は突然「悪いけどこれ捨てといて」とペットボトルとチキンの包み紙が入った袋を無風に押し付けたかと思うと、あっという間にいなくなったのだった。



