カレカノごっこ。






「…え!?」





「ん?」

「あ、うんん、なんでもない!お揃いだねー!記念に写真でも撮っとく!?」



自分の思考をかき消すように、ぺらぺらと言葉が出る。



「写真撮るかー」



伊吹くんはそう言って、私の横に来て腕を出した。

今距離が近くなると、心臓の音とか色々困るんですけどー…!

なんで写真とか言っちゃったんだ私!

そう思いながらも頑張って平常心を装って、私もブレスレットが見えるように腕を出した。

するとおもむろに伊吹くんの手が、私の手を下から握った。



っっ…!

手汗がやばい…気がする…!

今、顔を見られるとやばい気がする…!