「なにも部活まで辞めることないんじゃない?」
「もう決めたことだから」
医者は、軽い運動なら積極的にやってほしいと言っていた。
でも本気で頑張っている部員たちの中で、軽い運動程度のサッカーなんて、俺にはできない。
見てると本気でサッカーをしたくなるから。
だから俺はサッカー部をやめた。
ずっとサッカーしかなかった俺は、それからはただぼーっと過ごしていた。
透析のために週3回病院に通わなきゃいけなかったし。
食事制限もあるし。
今まで気にも止めなかったことを、注意しながら生きていかないといけない。
みんなが普通にできていることが、俺にはできない。
俺から全ての自由が奪われた気さえしていた。



