伊吹くんともう話すことはないと思ってたのに。
って、伊吹くん私のこと追って来ちゃダメじゃん。
「さっき話してた女の子のとこ戻りなよ」
「なんで?」
「なんでって、楽しそうに話してたじゃん。私邪魔したくない」
「あの子はそんなんじゃないよ」
そんなんじゃないってなに…?
私みたいな都合のいい女じゃないってこと?
「私、渉と一緒に帰る約束してるから。じゃ」
そう言って一旦止まってしまった足を前に進める。
「だから待ってってば」
そんな私の隣を一緒に歩く伊吹くん。
「教室戻りなよ」
「だからなんで?」
「私は皆藤くんに用なんてないもん」
「それ、わざと言ってる?」
「は?」
「俺は新奈と話したいんだけど」



