昨日は全然眠れなかった。。
早瀬さんからの連絡は来てない
んー信じて待つって決めたのに本当私ダメだ。
今日会社のどこかで会うかもって期待を込めて
丁寧に化粧をして髪の毛を緩く巻いた
家を出る時間がきていつも通り仕事に向かう
会社が見えてきた…
よしっ!!気合い入れよ!!
仕事に集中!今日も一日頑張ろう!!
「佐々木さん!おはよっ」
ぽんぽんと肩を叩かれて振り返る
「わっ田中さんおはようございます!」
私は軽く頭を下げて挨拶をする
私より二つ年上の先輩
人懐っこくて誰からも愛されるキャラ?
顔も飛び抜けてイケメン
「朝から怖い顔してたからびっくりしたよ」
「そんな顔してましたか??」
私はほっぺたを両手で包み田中さんを見た
「もう大丈夫だよ!可愛い!今日も1日頑張ろう!」
さらっと言ってしまうんだな田中さんって
恐ろしい…天然タラシなのかな
前を歩く田中さんについていき
エレベーターに乗り一緒に部署に向かう
「仕事はどう?大丈夫?」
「はい!初めてだらけなので不安ですが何とか…」
私は苦笑いを浮かべながら片手で頭を抑える
「最初はそんなもんだよ。よくやってるよ」
「ありがとうございます」
褒められてつい嬉しくてほっぺたが緩む
「頑張れそうですっ」「良かったよ」
曲がり角がみえた
曲がった先が私たちの部署になる
近づくにつれてふわっと落ち着く匂いが香る

