この沈黙も心地よく思えたけど…
早瀬さんにこの気持ち伝えなきゃいけない
そんな私に気づいたのか優しく微笑みながら
「紗奈さん落ち着いた??」
「早瀬さんここに連れて来てもらってありがとございます。落ち着きました…」
ベンチに座る…私ちゃんと早瀬さんにお礼を伝えたい…。
膝の上で手をギュッと握る
そんな私を見て早瀬さんの大きな手が私の手を優しく包んでくれる…先に口を開いたのは早瀬さん
「あの時紗奈さんと出会えて良かった」
優しく見つめて微笑んでくれた
「早瀬さん…私きっと早瀬さんに出会ってなかったらずっと落ちていたままだったと思います。」
「紗奈さんは強いよ…俺と出会ってなくても必ず立ち上がる…けどどんな瞬間も俺は近くにいたいし俺はいつでも味方だ」
「早瀬さん本当にありがとうございます。」
〜♪♪
この前は私の携帯が鳴ったが今回は早瀬さんの携帯から着信音が聞こえた
早瀬さんは一回携帯を見たけど申し訳なさそうにポケットにしまった
「あの…出てくださいね。急用かもしれないので気にしないで下さい!!」
「すまない」と少し離れた場所の移動する早瀬さん…ただの電話ぢゃなさそうで背中から焦りが見える
「今すぐ戻る」早瀬さんは急いで電話を切った
「紗奈さんまた今度ゆっくり話そう。急用で帰らないといけなくなった。本当にごめん」
「そんなの気にしないで下さい!!早く行きましょう!!」

