運命の出逢い-あの日助けてくれた彼は…-


あの頃は抱きしめ返していたのにもう斗真に
何も応えれない。この瞬間も早瀬さんが見てるんぢゃないかなって不安になる

斗真の肩を持ちそっと離した

「斗真ごめんなさい…私は戻れない。。大好きだった斗真を失うのが凄い怖かったぶつかればよかったとか。。でも私は今大切にしたい人がいる本当にごめんなさいありがとう」

斗真が目に涙を溜めてる姿
付き合った時以来見てなかったな

斗真から告白されて頷いた時に
少し涙を溜めながら笑ってくれた
あの頃は凄い幸せだった
こうして思えてるのは前に進めてるのかな


私の手をそっと優しく握る
斗真の手が大好きでいつも優しく包んでくれて
優しく頭を撫でてくれる

私は斗真の手を握り返す事は出来ない


「紗奈本当にごめん…俺は変わらない。信用なんて無いのは分かってるけどこれだけは本当分かって欲しい紗奈が1番大切で大好きだ…辛い思いさせて本当にごめん」


私も涙が溢れてく胸が苦しくなる
でももう私の気持ちはここぢゃない
私は優しく彼の手を離す


「紗奈…こうして会ってくれるか?」

「友達としてなら…」


「それでもいいワガママなのは分かってるけど紗奈と二度と会えなくなるのは俺は辛い」


「ごめんねもう行くね」


「早瀬さんと付き合ってるのか?」


私は首を横に振る
「でも私にとってあの人は凄い大切な人」


私が前を向いた時
鼻が啜る音が聞こえるけど
もう振り返らない



ありがとう大好きだったよ。



…斗真