「よっしゃー今日は早く業務終わるし同期で飲むか!!」
「おおいいねっ賛成!!」
ガヤガヤする居酒屋に似合わない佐藤が来た
「佐藤〜やっと来たないつも彼氏が〜とか言うくせに」
「もう別れちゃったの…今日は呑みたい気分!!」
盛り上がる中俺は紗奈の事が頭いっぱいで
外に出て紗奈に電話をする
『もしもしっ俺だけど今大丈夫?俺今同僚と呑みに来ててさ』
『あっうん少しなら…私も呑みに行っててごめんね騒がしくてまだお店の廊下だから今から外出るね』
ガヤガヤする中からこの前の男の人の声が聞こえてくる
『おーい紗奈どこだー。どこにも行くなー』
『ごめん呼ばれちゃった…またかけるねごめんね』
プーップーッ
寂しく耳の中でずっと繰り返される
俺の中で何かが狂う
何て俺って小さい人間なんだろう
こう冷静に考えれれば何か違った未来があったのか
「よっしゃーー今日は呑もう!」
そこからの記憶はない…
目が覚めたら上半身裸で…
浴室からシャワーを浴びる音が聞こえる
って音が止まった…ガチャっとドアが開く
バスローブに身を包む佐藤が出てきた

