運命の出逢い-あの日助けてくれた彼は…-


「5年も付き合ってた彼に一方的に別れを告げられて浮気されちゃってました。。薄々気づいてましたよ他所に目が向いてる事も…気づかないフリしてた馬鹿ですよね」

私は苦笑いしながら早瀬さんの顔を見る
早瀬さんはじっと黙ったまま優しく私の顔を
覗き込んで「無理するな」ってダメだ私の涙腺緩くなるのを必死に抑える


「昨日彼から別れて欲しいってクリスマスだしデートの約束してて目一杯お洒落して久しぶりに会うのでドキドキしてたの返せーとか思っちゃったり…けど自分が見て見ぬふりしてたのが悪かったなとか色んな感情が出てきちゃって気づいたら幸せな空間から逃げてヤケ酒です…情けない」

私の話を静かに聞いてくれる
ついつい言葉が次から次へと出てくる不思議な気持ち

「今日で全て終わっちゃうのかなとか何て私運が悪いんだろうとかけど早瀬さんに出逢えたから私ある意味運が良かったのかも」

涙は勝手に出ちゃうけど頑張って私は早瀬さんに微笑むでもこの気持ちは嘘ぢゃない

「すいません長々と私の不幸話を…1度彼と話をしてみます。ありがとうございます」


ペコッと頭を下げる
早瀬さんが私の頬に触れ涙を拭ってくれた