その頃、私は関さんと共に
何枚か重ねたパンケーキにホイップクリームと果物でデコレーションをしてバースデーケーキを作っていた。
「ちょっと羽菜ちゃん、
クリーム多すぎない?」
「関さん、
折角のバースデーケーキなんですから
けち臭いこと言わないでください」
私は関さんの言葉を無視して
真剣にクリームを絞り出す。
うちのお店は誕生日で希望のお客様に
予約でバースデーケーキを
作るサービスもしているのだ。
このバースデーケーキはメニュー表に
写真を載せていないので
シェフが旬の果物を使って自由にデコレーションをすることができるのだ。
私はこの注文が入ると楽しくてどうも張り切ってしまう。
「ちょっとイチゴもサービスし過ぎよ」
咄嗟に関さんが私のイチゴを持つ手を掴むと
それを見た新さんの顔が歪む。
「関、バースデーケーキの注文くらい
夢島の好きなようにさせてやれ。
その手も離せ。」
「なによ?
最近羽菜ちゃんを甘やかしすぎじゃない?」
関さんは冷やかすように新さんに詰め寄る。
「関さん、そんな訳ないじゃないですか(汗)」
私は慌てて二人の間に割って入る。
「別に甘やかしてるわけじゃない。
そろそろ各自、独り立ちしても良いころだ。」
「それだけかしら?」
「何が言いたい?
来年には新店舗もオープンするわけだから
三人とも独り立ちしてもらわないと困る」
「えっ!?新店舗!?」
私は新さんの言葉に目を丸くした。
何枚か重ねたパンケーキにホイップクリームと果物でデコレーションをしてバースデーケーキを作っていた。
「ちょっと羽菜ちゃん、
クリーム多すぎない?」
「関さん、
折角のバースデーケーキなんですから
けち臭いこと言わないでください」
私は関さんの言葉を無視して
真剣にクリームを絞り出す。
うちのお店は誕生日で希望のお客様に
予約でバースデーケーキを
作るサービスもしているのだ。
このバースデーケーキはメニュー表に
写真を載せていないので
シェフが旬の果物を使って自由にデコレーションをすることができるのだ。
私はこの注文が入ると楽しくてどうも張り切ってしまう。
「ちょっとイチゴもサービスし過ぎよ」
咄嗟に関さんが私のイチゴを持つ手を掴むと
それを見た新さんの顔が歪む。
「関、バースデーケーキの注文くらい
夢島の好きなようにさせてやれ。
その手も離せ。」
「なによ?
最近羽菜ちゃんを甘やかしすぎじゃない?」
関さんは冷やかすように新さんに詰め寄る。
「関さん、そんな訳ないじゃないですか(汗)」
私は慌てて二人の間に割って入る。
「別に甘やかしてるわけじゃない。
そろそろ各自、独り立ちしても良いころだ。」
「それだけかしら?」
「何が言いたい?
来年には新店舗もオープンするわけだから
三人とも独り立ちしてもらわないと困る」
「えっ!?新店舗!?」
私は新さんの言葉に目を丸くした。



