ほんとにとんでもないことを
言いだすんだからこの男は...(汗)
こっそりと横目で様子を伺うと
それに気づいた櫻ちゃんは
ご満悦にニコリと微笑んだ。
くそ~、やっぱりからかわれたのかな...?
いや、きっとからかい半分、本気半分と
いったところだろうか。
しかし、櫻ちゃんの場合、私の反応次第でどちらに傾くか分からないのが恐ろしいとこだ。
「で?あの男になんて告白されたの?」
さっき言わないって言ったのに
しつこいな~
「それは何度聞かれても
答えるつもりはないわ」
「あの男の肩を持つんだ?」
どうしてそうなるのよ...?
「もぉ....そんなんじゃなくて...」
「もしかしてあの男のこと好きなの?」
だから、どうしてそこまで思考回路が
いきつくのよ!?
「お断りしたって言ったでしょ!
何度も同じこと言わせないで」
「でも諦めてくれないんだろ?」
「まあ...それはそうなんだけど...」
「明日から羽菜ちゃんがあの男と
同じ空間で仕事するだけでも嫌なんだ。
想像しただけで絶対やだ。
胸が苦しくて呼吸困難になっちゃうよ。」
櫻ちゃんは私の膝の上に突っ伏した。
「もう...大袈裟なんだから...」
私が困ったように溜め息をつくと
櫻ちゃんは思い付いたように
ひょこっと顔をあげた。
「もし、あの男が我慢できなくなって
羽菜ちゃんに無理矢理キスしたら?」
櫻ちゃんの顔は真っ青になっている
「そんな相手の承諾もなく
キスしてくる人は櫻ちゃんくらいだから
大丈夫。」
「そうかな?」
納得いかない顔の櫻ちゃんに
私は「そうなんです!」とピシャリと
言ってのけた。
「じゃあ、僕とあの男どっちが好き?
恋愛うんぬん抜きでいいから...」
櫻ちゃんはキラキラした瞳で
私が答えるのを待っている。
「それは...櫻ちゃんだけど...」
「ちゃんとはっきり答えて」
「......櫻ちゃんのほうが好きだよ」
「うん...そっか...
やっぱりそうだよね...
羽菜ちゃんはあの男より僕のほうが
大好きなんだよね(照)」
櫻ちゃんはうんうんと頷きながら
照れ臭そうに頬を赤らめている。
大好きとまでは言ってないけど...
まあいいか
結局のところ、この言葉を引き出したかったのね...
まったく...
櫻ちゃんの思考は単純なんだか
複雑なんだか理解に苦しむわ。
私がクスクスと笑っていると
その様子をじっと見ていた櫻ちゃんは
「あぁ~でも、やっぱり心配だな」
と、呟いた。
言いだすんだからこの男は...(汗)
こっそりと横目で様子を伺うと
それに気づいた櫻ちゃんは
ご満悦にニコリと微笑んだ。
くそ~、やっぱりからかわれたのかな...?
いや、きっとからかい半分、本気半分と
いったところだろうか。
しかし、櫻ちゃんの場合、私の反応次第でどちらに傾くか分からないのが恐ろしいとこだ。
「で?あの男になんて告白されたの?」
さっき言わないって言ったのに
しつこいな~
「それは何度聞かれても
答えるつもりはないわ」
「あの男の肩を持つんだ?」
どうしてそうなるのよ...?
「もぉ....そんなんじゃなくて...」
「もしかしてあの男のこと好きなの?」
だから、どうしてそこまで思考回路が
いきつくのよ!?
「お断りしたって言ったでしょ!
何度も同じこと言わせないで」
「でも諦めてくれないんだろ?」
「まあ...それはそうなんだけど...」
「明日から羽菜ちゃんがあの男と
同じ空間で仕事するだけでも嫌なんだ。
想像しただけで絶対やだ。
胸が苦しくて呼吸困難になっちゃうよ。」
櫻ちゃんは私の膝の上に突っ伏した。
「もう...大袈裟なんだから...」
私が困ったように溜め息をつくと
櫻ちゃんは思い付いたように
ひょこっと顔をあげた。
「もし、あの男が我慢できなくなって
羽菜ちゃんに無理矢理キスしたら?」
櫻ちゃんの顔は真っ青になっている
「そんな相手の承諾もなく
キスしてくる人は櫻ちゃんくらいだから
大丈夫。」
「そうかな?」
納得いかない顔の櫻ちゃんに
私は「そうなんです!」とピシャリと
言ってのけた。
「じゃあ、僕とあの男どっちが好き?
恋愛うんぬん抜きでいいから...」
櫻ちゃんはキラキラした瞳で
私が答えるのを待っている。
「それは...櫻ちゃんだけど...」
「ちゃんとはっきり答えて」
「......櫻ちゃんのほうが好きだよ」
「うん...そっか...
やっぱりそうだよね...
羽菜ちゃんはあの男より僕のほうが
大好きなんだよね(照)」
櫻ちゃんはうんうんと頷きながら
照れ臭そうに頬を赤らめている。
大好きとまでは言ってないけど...
まあいいか
結局のところ、この言葉を引き出したかったのね...
まったく...
櫻ちゃんの思考は単純なんだか
複雑なんだか理解に苦しむわ。
私がクスクスと笑っていると
その様子をじっと見ていた櫻ちゃんは
「あぁ~でも、やっぱり心配だな」
と、呟いた。



