私が反論しても尚も新さんは
楽しそうに笑っている。
それにしても、最近、新さんよく
笑顔を見せてくれるようになったな…
私はそんなことを考えながら
自分でも気づかぬ間に
新さんの顔をジッと凝視してしまっていたようだ。
それに気づいた新さんは
「ゴホゴホッ」とむせ出した。
そして「なんだよ?」と言いながら
慌ててコップの水を口に流し込んだ。
「すみません...
ただ、最近新さんよく笑うようになったなって思いまして...」
「一体俺を何だと思ってんだよ?
俺だって楽しいときは笑うんだよ。
親父のように毎度ヘラヘラ笑ってるほうがおかしいだろ?」
「それはまあ...そうですけど...
いやいや、オーナーはヘラヘラしてるんじゃなくて
お店の雰囲気を明るくしてくれているだけですよ。」
私が連れて同調してしまったので
慌てて訂正すると
新さんは「そうか?」とくすりと笑った。
「そうですよ!
...でも私なんかとでも
ちゃんと楽しいと思っていてくれたなんて
光栄です」
なんだか自分の言っている言葉が
急に気恥ずかしくなって思わずうつむく。
すると新さんは
「俺は…」とまで言いかけて
口をつぐんだ。
私は思わず「へっ?」とへんてこな声を漏らしながら
顔を上げると新さんはもの言いたげな表情で
こちらを見つめていた。
そして目が合うとフッと表情を緩めて口を開いた。
「俺は夢野といる時が一番楽しい」
新さんの予想だにしない回答に
私はポカンと間抜けな顔をしてしまっているだろう。
楽しそうに笑っている。
それにしても、最近、新さんよく
笑顔を見せてくれるようになったな…
私はそんなことを考えながら
自分でも気づかぬ間に
新さんの顔をジッと凝視してしまっていたようだ。
それに気づいた新さんは
「ゴホゴホッ」とむせ出した。
そして「なんだよ?」と言いながら
慌ててコップの水を口に流し込んだ。
「すみません...
ただ、最近新さんよく笑うようになったなって思いまして...」
「一体俺を何だと思ってんだよ?
俺だって楽しいときは笑うんだよ。
親父のように毎度ヘラヘラ笑ってるほうがおかしいだろ?」
「それはまあ...そうですけど...
いやいや、オーナーはヘラヘラしてるんじゃなくて
お店の雰囲気を明るくしてくれているだけですよ。」
私が連れて同調してしまったので
慌てて訂正すると
新さんは「そうか?」とくすりと笑った。
「そうですよ!
...でも私なんかとでも
ちゃんと楽しいと思っていてくれたなんて
光栄です」
なんだか自分の言っている言葉が
急に気恥ずかしくなって思わずうつむく。
すると新さんは
「俺は…」とまで言いかけて
口をつぐんだ。
私は思わず「へっ?」とへんてこな声を漏らしながら
顔を上げると新さんはもの言いたげな表情で
こちらを見つめていた。
そして目が合うとフッと表情を緩めて口を開いた。
「俺は夢野といる時が一番楽しい」
新さんの予想だにしない回答に
私はポカンと間抜けな顔をしてしまっているだろう。



