新side
「新さん~早くパンケーキの焼き方教えてくださいよ~ケチケチ~」
新におんぶされた羽菜が、足をバタバタさせながら新の背中でブーブーと文句を垂れている。
「こら!夢島、あまり暴れるな!
ったく、酒弱いならあんなに飲むな」
あれから小一時間ほど二人で店の新商品について飲みながらしゃべっていたが、徐々に夢島の呂律が回らなくなりはじめ、この有り様だ。
「新さん~何だか眠たくなってきました~」
そう言って俺の首に巻いている腕にギュッと力を入れるもんだから、俺は「苦しい苦しい」と羽菜の腕を叩いて訴える。
「新さん、うるさいです...ムニャムニャ...」
逆ギレしながら俺の背中で眠りにつく羽菜は憎らしいほど可愛い。
夢島は俺に会ったのは面接の時が初めてだと思っているが、俺は結構前から夢島のことを知っていた。
彼女と別れてから料理に没頭していた俺が、ある日たまたまホールの仕事を手伝っていて
友達と店に訪れていた夢島を見つけたのだ。
単に顔が可愛いから目に入ったのもあるのだが、それよりも彼女はパンケーキがくるなりあの小さな口を鯉のように大きく開けて美味しそうに食べはじめたのだ。
女の子なのだからもう少し恥じらいというものがあってもいいのだが、夢島の食いっぷりは清々しいほどで思わず仕事を忘れて笑ってしまった。
一緒にきていた友達にもうちのパンケーキの良さを力説してくれてるのが聞こえて、こちらが恥ずかしくなるほどだったが正直かなり嬉しかったことを今でも覚えている。
それから夢島が店に訪れるたびに、ずっと気になっていたのだ。
夢島に出すパンケーキは気持ちクリームや果物を多目にトッピングしたり。
幸せそうにパンケーキを頬張る夢島が俺にとっての癒しだった。
夢島はお客様だから、どうこうなろうとも思っていなかったが、親父にうちで働くと紹介をされたときは運命だと思った。
そして一緒に働き始めて彼女の仕事に対するひたむきさに一層惹かれはじめる自分がいた。
しかし、この性格だから夢島に優しくすることもアプローチすることもできずにいたのだ。
でも、今日は朝から様子がおかしい彼女を
このまま1人で家に帰したくなかった。
「新さん~早くパンケーキの焼き方教えてくださいよ~ケチケチ~」
新におんぶされた羽菜が、足をバタバタさせながら新の背中でブーブーと文句を垂れている。
「こら!夢島、あまり暴れるな!
ったく、酒弱いならあんなに飲むな」
あれから小一時間ほど二人で店の新商品について飲みながらしゃべっていたが、徐々に夢島の呂律が回らなくなりはじめ、この有り様だ。
「新さん~何だか眠たくなってきました~」
そう言って俺の首に巻いている腕にギュッと力を入れるもんだから、俺は「苦しい苦しい」と羽菜の腕を叩いて訴える。
「新さん、うるさいです...ムニャムニャ...」
逆ギレしながら俺の背中で眠りにつく羽菜は憎らしいほど可愛い。
夢島は俺に会ったのは面接の時が初めてだと思っているが、俺は結構前から夢島のことを知っていた。
彼女と別れてから料理に没頭していた俺が、ある日たまたまホールの仕事を手伝っていて
友達と店に訪れていた夢島を見つけたのだ。
単に顔が可愛いから目に入ったのもあるのだが、それよりも彼女はパンケーキがくるなりあの小さな口を鯉のように大きく開けて美味しそうに食べはじめたのだ。
女の子なのだからもう少し恥じらいというものがあってもいいのだが、夢島の食いっぷりは清々しいほどで思わず仕事を忘れて笑ってしまった。
一緒にきていた友達にもうちのパンケーキの良さを力説してくれてるのが聞こえて、こちらが恥ずかしくなるほどだったが正直かなり嬉しかったことを今でも覚えている。
それから夢島が店に訪れるたびに、ずっと気になっていたのだ。
夢島に出すパンケーキは気持ちクリームや果物を多目にトッピングしたり。
幸せそうにパンケーキを頬張る夢島が俺にとっての癒しだった。
夢島はお客様だから、どうこうなろうとも思っていなかったが、親父にうちで働くと紹介をされたときは運命だと思った。
そして一緒に働き始めて彼女の仕事に対するひたむきさに一層惹かれはじめる自分がいた。
しかし、この性格だから夢島に優しくすることもアプローチすることもできずにいたのだ。
でも、今日は朝から様子がおかしい彼女を
このまま1人で家に帰したくなかった。



