年下御曹司の箱入り家政婦

「玉木、その相手って...」

俺が問い掛けると玉木は慌てた様子で
「あっ、もうそろそろ行かなきゃ!!」
逃げるように厨房を飛び出そうとする。

「おいっ、玉木っ..」

俺は咄嗟にその腕を掴んだ。

「今、言ったことは冗談なんで
忘れてくださいっ」

そう言いながら顔を伏せたままの
玉木は首元まで赤みが広がっていた。

「わあっ、もうこんな時間だし
皆に怒られちゃいますからっ」

玉木は恥ずかしさを誤魔化すように
声を張り上げながら、俺の掴む手を振り払おうとするが俺はグッと掴む手を強めて離さない。

「そんなことを言われて
お前を合コンなんて行かすわけないだろ?」

俺はそう言うと
玉木をグッと引き寄せて
どこにも行かさないように
ギュッと胸の中におさめた。

「新さん...?」

玉木がか細い声で俺の名前を呼ぶ。

「一応聞くけど、お前の好きなやつって
俺で間違いない?」 

俺は玉木を抱き締めながら問い掛けた。