年下御曹司の箱入り家政婦


武内は「いいじゃんいいじゃん。玉ちゃんもお年頃なんだから
恋の一つや二つ経験しといたほうがいいよ」嬉しそうに玉木にアドバイスする。

「だから数合わせで行くだけですって...
それに私はもうちゃんと好きな人いますし...片思いですけど」

玉木は顔を真っ赤にしながらブツブツと呟いている。

玉木に好きな人...?

俺は玉木のプライベートや交友関係を全く知らない。
幼い顔をしているけど、24歳と好きな男がいてもなんらおかしくはない。
なのになぜこんなにも不愉快なんだろう...

武内は「だれだれ?」と身を乗り出して玉木に問いかける。

玉木は「もう、この話はいいじゃないですかっ!」と
武内にしつこいと言わんばかりに口をとがらせて言う。

それでも「大学の時の友達とか?」としつこく問いただす武内に
俺は「武内、口を動かしてないで手を動かせ」と低い声で注意した。

武内は「すみません」と謝ると業務を再開した。