「その大切な相手とやらか?」
「はい...」
「ふーん...恋愛対象でもないのに大切だとか俺にはよく分かんねぇけど」
「まあ...そうですよね...
友達というよりは家族に近い間柄なもので...色々と複雑なんです」
私は両手で包み込んでいるジョッキの中のビールの泡がポチポチと消えていくのを見つめながら、はぁっと息をはいた。
「って、私ばかり聞かれてズルいです!
新さんこそ、そういう人はいないんですか?」
「いない。女は面倒くさい!」
「今までもお付き合いしたことは?」
「27にもなって何もないほうがおかしいだろ?」
いやいや、27にもなってお付き合いしたことない女がここにもおります...
「えぇ?じゃあ、新さんでも彼女いたことあるんですか!?」
新さんに彼女がいたなんて想像がつかない...
本人には口が避けても言えないけど...
「お前は失礼か?女の一人や二人...」
「二人も!!」
「いや、1人だけだが...
3年くらい付き合ってったっけな?」
3年も!!それも驚きだ。
「3年も付き合っててどうして別れたんですか?」
「お前は自分のことは話したがらないくせに人のことは根掘り葉掘り聞きたがるな?」
羽菜は「今後の参考に──」と興味津々に身を乗り出した。
「彼女とは専門学校のときに知り合って付き合い始めたんだが、卒業して店で働き始めると俺もそんなに構ってあげる余裕がなかった。いや、時間を作ろうと思えば作れたのかもしれないが俺は彼女より料理のことで頭がいっぱいだったんだ。
そのことで彼女の不満が積りに積もって結局捨てられた」
何だか話を聞いてると私と櫻ちゃんの逆のパターンだな。きっと櫻ちゃんと付き合ったら料理のことで頭がいっぱいの私に櫻ちゃんが爆発しそう。櫻ちゃんが不満を爆発したら何をしでかすかわからない。
いやいや、
櫻ちゃんと私が付き合うなんてそんなこと──
不意に櫻ちゃんにキスをされたことをおもいだして、私は顔が熱くなりブルブルと顔を振るった。
新さんが『何なんだ?急に─』と不審者を見る目でこちらを見つめている。
私は恥ずかしくなり「何でもありません」とビールを一気にあおった。
「はい...」
「ふーん...恋愛対象でもないのに大切だとか俺にはよく分かんねぇけど」
「まあ...そうですよね...
友達というよりは家族に近い間柄なもので...色々と複雑なんです」
私は両手で包み込んでいるジョッキの中のビールの泡がポチポチと消えていくのを見つめながら、はぁっと息をはいた。
「って、私ばかり聞かれてズルいです!
新さんこそ、そういう人はいないんですか?」
「いない。女は面倒くさい!」
「今までもお付き合いしたことは?」
「27にもなって何もないほうがおかしいだろ?」
いやいや、27にもなってお付き合いしたことない女がここにもおります...
「えぇ?じゃあ、新さんでも彼女いたことあるんですか!?」
新さんに彼女がいたなんて想像がつかない...
本人には口が避けても言えないけど...
「お前は失礼か?女の一人や二人...」
「二人も!!」
「いや、1人だけだが...
3年くらい付き合ってったっけな?」
3年も!!それも驚きだ。
「3年も付き合っててどうして別れたんですか?」
「お前は自分のことは話したがらないくせに人のことは根掘り葉掘り聞きたがるな?」
羽菜は「今後の参考に──」と興味津々に身を乗り出した。
「彼女とは専門学校のときに知り合って付き合い始めたんだが、卒業して店で働き始めると俺もそんなに構ってあげる余裕がなかった。いや、時間を作ろうと思えば作れたのかもしれないが俺は彼女より料理のことで頭がいっぱいだったんだ。
そのことで彼女の不満が積りに積もって結局捨てられた」
何だか話を聞いてると私と櫻ちゃんの逆のパターンだな。きっと櫻ちゃんと付き合ったら料理のことで頭がいっぱいの私に櫻ちゃんが爆発しそう。櫻ちゃんが不満を爆発したら何をしでかすかわからない。
いやいや、
櫻ちゃんと私が付き合うなんてそんなこと──
不意に櫻ちゃんにキスをされたことをおもいだして、私は顔が熱くなりブルブルと顔を振るった。
新さんが『何なんだ?急に─』と不審者を見る目でこちらを見つめている。
私は恥ずかしくなり「何でもありません」とビールを一気にあおった。



