俺の予感通り、玉木はそれからも数々の失敗で
俺を困らせてくれたのだけど。
その度に怒られながらも
めげずに頑張る玉木に俺は困りながらも
心の中では密かに頑張れと応援していた。
それが恋愛感情からだということに
気づいたのはそれから半年が経った
職場での皆の会話からだった。
「今日、玉ちゃん合コンらしいですよ。
珍しくスカートなんか履いてきちゃって。」
同じく調理師の武内がニヤニヤしながら
俺に話しかけてきた。
「なっ、そんなんじゃないです!
いや、合コンなのは確かですけど
単なる数合わせに呼ばれただけです!
スカートは母が先日買ってくれたから
たまたま履いてきただけで...」
玉木は俺の顔色をうかがいながら懸命に言い訳をする。
俺は「ふ~ん...玉木が合コンね」と素知らぬふりをしながらも
内心ではムカムカと腸が煮えくり返りそうだった。



