結婚して妻に興味がなくなるとか
セックスレスになったとか
世間一般で聞くことがあるが
僕には皆無のようだ。

今日も僕は仕事を急いで終わらせると
早々と帰る身支度を始める。

途中、斗真に捕まり 
「たまには飲みに付き合えよ」
と誘われたが「羽菜ちゃんが待ってるんだ。一人で行って来い」と速攻でことわる。

僕は早く帰って羽菜ちゃんに
甘えたい一心で車を走らせた。

家に着いて玄関を開けると
家の中から美味しそうな香りが漂ってきた。

僕が「ただいま」とリビングの扉を開ける

するとエプロン姿の羽菜ちゃんが
「あっ、櫻ちゃんおかえりなさい」と
可愛い笑顔で迎えてくれた。

僕は急いでスーツから部屋着に着替えると
早速対面キッチンで夕食を作る羽菜ちゃんの元へと駆け寄った。

「今日は何?」

「今日はビーフシチューにしたの」

そう言って鍋をお玉でかき混ぜている
羽菜ちゃんを僕は後ろから抱き締める。

あぁ、なんて僕の妻はこんなに
可愛いのだろう...

こうしていると仕事の疲れもあっという間に吹き飛んでしまう。

しかし、羽菜ちゃんには
「ちょっと邪魔しないでよ」
と怒られてしまう。

「嫌だ!先に羽菜ちゃんを食べたい」

僕はそう言って後ろから羽菜ちゃんの首元にキスをする。

「もう!後にして!」

羽菜ちゃんは煩わしそうに
眉間にシワを寄せるが
僕はそれを無視してエプロン越しに
羽菜ちゃんの柔らかい胸に触れた。

「こ、コラッ、止めなさい」

羽菜ちゃんは身をよじって
どうにか僕の手から逃れようとするが
僕は抱き締めたまま
片手で羽菜ちゃんのエプロンの紐を解いた。